2021年10月4日に羽田空港からシンガポール経由でペナン島に戻り、2週間のホテル隔離を体験しました。
ペナン島での隔離ホテル情報が少ない中、どんな生活が待っているのか想像もつかなかったのですが、半月滞在してみて最初に知っていたらなぁと思うことがいくつかありました。
特徴をザッと言うと、部屋自体は快適、食事はイマイチ、ホテルの隔離システムがわかりにくい、の3点です。
これからペナンでのホテル隔離を控えている方向けて経験をシェアします。
目次
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ペナン島の隔離ホテル
2021年10月24日現在、ペナン島での隔離ホテルは選べず、プレミアムクラスもありません。政府指定の次のスタンダードクラスホテルが2ヶ所用意されていて、ペナンの空港でどのホテルへ行くのか伝えられます。
- Vouk Hotel Suites
- Bahang Bay Hotel
私が行くことになったのは Georgetown のGleneagles Hospital 隣にある Vouk Hotel Suites でした。なのでここからは Vouk Hotel Suites での隔離の話になります。
空港からのバス
入国のPCR検査をパスして書類やアプリMySejahtera の登録確認を終えると、そのまま空港建物の外に待機しているバスに乗り込むよう指示され、10人くらいだったか?揃ったところで出発しました。
話に聞いていたパトカー先導での移動はこんな大げさなもの。笑 こちら ↓
サイレンを鳴り響かせながらの走行なのであっという間にホテルに着きました!
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チェックイン
ホテル裏口から入り、隔離者専用のチェックイン会場へ。
まず係りの人にパスポートと隔離費用支払い証明書を渡し、名前を呼ばれたら前へ出て簡単な説明を受け、アプリ MySejahtera に登録していることを見せて書類に署名します。
部屋のカードキーをもらい、隔離者とホテル側の連絡に使う WhatsApp のグループチャットへQRコードを使って登録したら(2種類あり)スタッフに付き添われエレベーターを上がり入室。
部屋の様子
私が通されたのは広〜いキングサイズベッドの部屋でした。バスルームも4畳くらいあるジャンボサイズ。
仕事をするデスクスペースや、クローゼットの大きさも十分で、ミニ冷蔵庫もあり、2週間の軟禁状態に充分耐え得る広さです。
スカイプを使って仕事をしているので WiFi の接続はとても重要でしたが、ほぼ問題ありませんでした。有線もあり。
2週間の滞在で一度だけ20分くらい接続が悪くなったことがあるだけでした。
ただ、隔離者連絡用のチャットには、WiFiが繋がらない、という苦情もわずかに寄せられていたので部屋によるのだと思います。
バスルームは大きな洗面台があるので、食器の洗いものや洗濯をするのにも困りませんでした。バスタブは残念ながらありません。お湯は十分で温度も問題なし。
因みに、毎回の食事にフォークやスプーンは付かず、部屋にステンレスのものが一本ずつ置いてあるだけなので、毎回自分で洗って使うことになります。エコっちゃエコ。
トイレットペーパーやシャンプーなどは数日分しか置いていないので、必要になればWhatsApp を通してリクエストします。あっそう言えばシャンプーのみなので、リンスが必要な人は持参した方が良いかも。
クローゼットが大きく、右側の金庫の下には引き出しもついています。アイロンもあり。
また、長〜いデスクの左端の下にミニ冷蔵庫がありますが、冷凍室はなし。その上にコーヒー、紅茶、粉末クリーマー、砂糖と電気ケトルがあります。なくなればリクエスト可能。
入室時に飲料水が2本置いてあり、毎食ごとに 500 ml を一本もらえます。それ以上必要な場合は、連絡チャットを通してミニマートから購入します。(後に記載)
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隔離滞在のルール/システム
ここで一番わかりにくかった隔離のシステムについて、私の体験を。
簡単な説明がベッド脇に置いてありますが、細かいことは書かれていません。
ザッと説明すると、
- フロントデスクは午前7時から午後10時までオープン
- 食事は3食(朝食7時半〜、昼食12時半〜、夕食6時半〜)ドアの外に置かれる
- スタッフの食事配膳中は廊下に出ずに部屋の中で待つこと。部屋から出てはいけない。
- これ以外の食事に関しては、昼食11時前、夕食5時前にその日にオーダー可能なのメニューを連絡用チャットを通して注文する。外部のデリバリーを頼むことも可能。
- リネン類は7日目か8日目に支給されるが、必要に応じて水曜日に送られる連絡用チャットでリクエスト可能。使用済みのリネン類は袋に入れて8日目にドアの外へ置くこと。
- 部屋で出るゴミはゴミ袋に入れてドアの外へ午後2時までに出しておけば、2時半以降に回収する。*
- ホテルは禁煙。違反者はRM400 の罰金を課す。その他客室にダメージがあった場合も責任を負うこと。
- ランドリーサービスは無し。ホテルのルームサービスも使えない。
以上の対策はホテル従業員を守るために必要なことなので、ご協力をお願いします。
緊急の際にはレセプションの0番へお電話ください。
*このように書いてありますが、WhatApp には昼の12時と夜の8時に回収する、とありました。基本的に出しておけばそのうち持って行かれるというのが実態です。
何かリクエストや質問がある場合に、 WhatsApp を通してメッセージを送っても多くのメッセージに埋もれてしまい答えてもらえないことが多いので、レセプションに直接電話すると、すぐに対応してもらえました!
なので私はそれからは必要な連絡は全て電話で。笑
全体的な印象として、この隔離者のマネージメントはホテル側も手探りの状態で運営しており、色々なことがハッキリ決められていないようでした。逆に言えばフレキシブルに対応して貰える面もあると思います。まぁマレーシアはそういうことが多いですよね。
食事
隔離パッケージ料金に含まれた食事
食事は一日3食支給されますが、最初の数日こそ美味しいと思っただけで、あとはかなり雑な感じがする粗食でした。正直これが一番キツかった。
まず食事はほぼ温かくないです。パサパサのご飯に固い鶏肉か魚と、サラダとは名ばかりのレタス一枚か炒め野菜、それにカップケーキなどのスイーツが定番。
この味気ないご飯を食べるのに、ふりかけやツナマヨなどがあると良いです。オカズが美味しくなさ過ぎて食べられなかった時も助けられました。笑
その他にも、野菜の量が極端に少ないので、フリーズドライの野菜スープやお味噌汁があるといいですね。
食事が配られる時間は毎度遅く、朝食は9時直前、夕飯は8時過ぎになることもあり、仕事の都合上ずっと後になるまで食べられないことが何度もありました。昼食に関しては1時前には届くことが多かったです。
下の写真をクリックすると食事内容がよ〜く見れます。
注文できるホテルの別料金の食事
料金に含まれた3度の食事以外に、昼食と夕食にホテルにオーダーすると作ってもらえる有料の食事があります。
当日になって連絡用 WhatsApp のチャットにこのようにメニューが送られてくるので、自分の部屋番号と注文内容を書いてチャットで送り返します。支払いは現金やオンライン送金など。
ただ、ランチを注文しようと思っていたら、その日は案内が送られてこなかったり、ランチメニューが発表されたのが3時半だったり、夜11時になっても届かない、とメッセージを書いている人がいたり、かなりテキトーです🇲🇾 。あまり期待しないほうがベター。
サテを頼んだら届けられたのがコレ。なかなか美味しかったので2日続けて頼んだら、料金は同じでも次の日のはこんなのが来ました。笑
他にも麺類(コイテオスープ)を頼んだりしましたが、美味しくなくて一口食べてやめました。
ウエスタンコンボ(洋食)を頼んだ人がDelicious! とWhatApp に書いていたので試してみるのもありかな。
外部からデリバリーをオーダー
隔離の終盤はここの食事にも飽きてしまい、外からデリバリーの食べ物を頼みました。Grab や foodpanda アプリをインストールすれば使えるのでオススメです。
注意点は、外部の食事はハラルであることと、デリバリーの受付時間は2時から4時までの2時間限定のこと。
4時半以降にホテルのスタッフが部屋の外まで持って来てくれます。私は8階の部屋でしたが、だいたい5時過ぎに届くことが多かったです。
客室には電子レンジがないので、4時ギリギリに届くように注文しないと冷たくなっています。ドレッシングがかかっているサラダなどは、かなり野菜がくたっていました。
ミニマート取扱商品リスト
他にWhatsApp を通して購入し、届けてもらえるミニマートの商品リストがこれです。これは気まぐれでたま〜に流れてくるのでスクショを撮っておくといいかも。
支払い方法は現金やオンラインバンキング、またクレジットカードもOKなようです。
パンやドリンク、ミネラルウォーター、スナック菓子、インスタントラーメンなどが中心ですが、歯磨きクリームや生理用品、電池なども購入できます。
独断!持参するといいもの
食べ物、飲み物編
- お湯を入れると食べられる味噌汁、野菜スープ類
- ふりかけやお茶漬け海苔
- ツナ缶などの缶詰
- カップラーメン類
- ミニサイズ醤油
- マヨネーズ
- お茶類
- コーヒー(インスタントがNGの人)
その他
- 割り箸
- プラスチックのスプーン、フォーク、ナイフ
- 食器洗い用スポンジ、洗剤
- 洗濯セット(洗剤、洗濯バサミ、ヒモ)
- ハサミ
- ミニ掃除セット
- タオル(バスタオルのみしかない)
- 変換プラグ
- 携帯ランプ
この携帯ランプですが、客室が極端に暗いです。机におけるスタンドを貸して欲しい、とのリクエストが WhatsApp で多く見られましたが、ではこれを購入して下さい、と。DIYのこんなミニランプを RM45 で買わされました。笑
でもこれがあってもメチャ暗いので夜に仕事がある人には厳しい。
隔離者への確認連絡
滞在中に2回ほど、ホテルのフロントから体調を尋ねる電話確認がありました。" Are you feeling okay? No fever?" と聞かれて、" No, I'm fine. "と答えたら "Okay, bye. "で終了でした。笑
それ以外では日本へ帰国した時のように、毎日安否確認のメールが送られてくるようなことはなかったです。
滞在中のPCR検査
今では隔離期間が7〜10日に短縮されたので早まったと思いますが、私の2週間隔離の場合は10日目に PCR 検査が再び行われました。
前日に WhatsApp を通して、 Room Number XXX の隔離者は明日 PCR 検査があるので9時半以降にドアをノックされたら一階の検査場へ行くように、と指示があります。
持ち物はパスポートのみ。翌日には MySejahtera アプリのステータスが Person Under Surveillance(強制隔離対象者)から Low Risk No Symptom(低リスク症状なし)に変わったので陰性ということですね。
隔離最終日
午前10時半以降に電話がかかって来たら下へ行くように言われていたのですが、その日に10日目のPCR 検査を受ける人の人数が多く、2時間以上待たされました。
電話で呼ばれ、一階の受付へ行ってパスポートと隔離の書類を提示し、ピンクの腕バンドをハサミで切って貰ったらおしまいです。
2週間の隔離を終えて
隔離期間中、食事がなかなか来ないとか、食事に飽きたとか、部屋に軟禁状態であるために運動不足になるなどありましたが、まぁこんなものかなという感じです。広い部屋でゆったり過ごせたのはラッキーでした。
最後のツイートを載せておきます。
シャバ‼️🙌 pic.twitter.com/LqHbj69s03
— Single Rose (@Single_Rose2003) October 17, 2021
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