英会話講師を20年やっていて、日本人英語学習者の英語がなかなか上達しない理由は『英語を口に出して練習しないから』だと思っています。
単語やフレーズを覚えて語彙力をつけることや、基本的な文法をおさえることはもちろん大事ですが、頭の中だけでどれだけ知識を増やしても、その英語を実際に口に出して何度も練習することなしには、実際の場でスムーズにコミュニケーションは取れません。
逆に言えば、英語は口も鍛えて初めて喋れるということです。
そしてもう一つの問題は、語彙を増やしていくときに、単語やフレーズだけを暗記して覚えているので、その言葉を使って何か言いたいときに、前後をどう繋げて文章にすればいいかわからない、ということです。
具体例を挙げると、look forward to ~ は「 〜を楽しみにする」と習ったとします。すると、誰かがこの表現を使って何か言ったときに意味はわかりますが、では自分から「ご連絡を楽しみにお待ちしています」と伝えたいときに、” I’m looking forward to hearing from you.” と言う文がサッと出てくるかどうか。
look forward to の to は不定詞ではなく前置詞なので、後ろには動詞の原形 hear が続くのではなく、hearing と動名詞が続きます。
でもここで大事なのは、文法的な分析ではなくて look forward to ~ing という形を例文で丸ごと覚えていれば、「お目にかかれることを楽しみにしています」であれば “I’m looking forward to meeting you.” ですし、「一緒にお仕事できることを楽しみにしています」でしたら “I’m looking forward to working with you.” という英語が口から迷いなく出てくるということです。
なので、せっかく語彙を増やし表現力を広げるために勉強するならば、例文の音声を聞いてご自分で声に出して何度も練習しください。口頭練習が多ければ多いほど、本場で言いたいことが言えるようになります。
「英語人センテンス」の例文には、全て自分の声で音声をつけました。
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記事は1日おきに更新しています。
どの記事もサッと読める長さのものですので、毎回10分声に出して練習すれば、1ヶ月で150分(2.5時間)の口頭練習になります。
このブログで紹介している英語は基本的にアメリカ英語です。英語の表現には色々な言い方があるので、ここに出ていることが全てではないことをご承知おきください。
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