「エキサイティング」というカタカナ英語をワクワクする、興奮すると言いたい時に使っていると思いますが、主語によってはそのまま英語で exciting と言うと、おかしな意味になってしまうことがあります。
日本人に多い間違いなのですが、知らずに意図しないことを言っていた、ということがないように exciting の正しい使い方を覚えましょう。そして文法的に同様の間違えが多い interested / interesting, bored / boring の使い分けもマスターしましょう。
目次
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動詞 excite の意味
結論から先にうと、自分が何かに対してワクワクしている、楽しみにしている、と言いたい時は I’m exciting! ではなく I’m excited! と言います。まずは他動詞 excite の意味から見ていきましょう。
他動詞 excite には「〜を興奮させる」「刺激する」「楽しませる」などの意味があります。
夏休みのインド旅行を思うとすごくワクワクした。(直訳 ワクワクさせられた)
オンラインゲームはもう楽しくない。(直訳 楽しませない)
主語の「夏休み」や「オンラインゲーム」が人 (me) をワクワクした状態にさせる、又はさせない、ということです。
次にこの他動詞 excite の形容詞 excited と exciting の違いを例文と共に見ていきましょう。
excited の意味
excited は英辞郎 On the Webによると、 興奮した、活気のある、ワクワクする、血が騒ぐ、などを意味する形容詞です。
excited を使った例
この夏、中国で勉強することにワクワクしている。
息子は学校のサッカー代表チームの一員になれて興奮していた。
興奮した観客が球場に詰めかけた。
- 主語が studying in China することを楽しみにしている。
- 主語が to be on the varsity soccer team になれてワクワクした気持ちでいる。
- excited が後にある名詞 crowd を修飾している => 興奮した観客
ポイント
excited は 「ワクワクする」気持ちや 「興奮している(対象によって興奮させられている)」という 状態を表しています。
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exciting の意味
次に exciting は英辞郎 On the Webによると、 刺激的な、面白い、(人を)興奮させる、(人の)胸を躍らせる、ワクワクさせるという形容詞です。
exciting を使った例文
あのアドベンチャー映画は面白かった。
遊園地の新しいローラーコースターがすごくワクワクした。
あれはすごく興奮する(させられる)試合だったね。
- 主語のアドベンチャー映画が面白かった
- 主語の新しいローラーコースターが(誰かを)ワクワクさせた
- exciting が後ろの名詞 game を修飾している => 興奮する試合
ポイント
exciting は主語がどのような性質のものであるかを表しています。
excited が「興奮した、ワクワクする」の意味であるのに対して exciting は「興奮させる、ワクワクさせる」です。 なので、主語が物や事である場合は exciting を使います。
I’m excited と I’m excitingの違い
前述した通り、自分が何かにワクワクしている場合には、 興奮した、ワクワクする、を意味する excited を使い I’m excited! です。
I’m exciting! は「私はワクワクさせるような人間だ」ということです。 なので、日本人によくある間違えは「自分がワクワクしている」状態の時に I’m exciting! 私って面白い人なのよ、 と言ってしまっているのです。ヒャー
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同様に注意が必要な単語
I’m interested. vs. I’m interesting
- interest (他動詞)〜に興味を持たせる、〜の興味を引く
- interested (形容詞) 関心のある、興味があって、興味深げな
- interesting (形容詞)興味を起こさせる、人の関心を引く、面白い
I’m interested. 興味があります。
I’m interesting. 私は面白い人です!
私はヨガに興味があります。
息子は大学でコンピューターサイエンスを学ぶことに関心がある。
そのプロジェクトは面白そうですね。
ラジャスタンの小さな村で会ったインド人男性はなかなか面白い人物だった。
I’m bored. vs. I’m boring.
- bore (他動詞)退屈させる、うんざりさせる
- bored (形容詞)退屈した、飽き飽きした、うんざりした
- boring (形容詞)退屈な、うんざりする(させる)、つまらない
I’m bored. 退屈だなぁ。
I’m boring. 私はつまらない人です。
仕事に飽き飽きしている。
彼の延々と続く話に退屈していた。
映画がつまらなくて寝てしまった。
今日の首相の演説はいつもと同じでつまらなかった。
ここでも exciting と同様に、主語が物や事の場合には ing をつけた形容詞 interesting、 boring を使います。
人が主語で、その人の状態を表す場合には interested や bored を使い、主語(人)の性質を表す場合には interesting、boring を使うと覚えましょう。
練習問題
正誤問題
以下の exciting と excited を使った文章は正しいですか。
1. My children are so exciting about their summer holiday.
子供達が夏休みを楽しみにしている。
2. I’m exciting to see you this weekend.
あなたに週末会えることを心待ちにしているね。
3. It was so exciting to see lions in the wild on the African Safari.
アフリカのサファリで野生のライオンを見てワクワクした。
4. The rock concert last night was excited!
昨夜のロックコンサートはエキサイティングだったな。
5. My dog was so excited to see us when we returned home from our trip.
旅行から戻ったら犬が(私たちに会えて)すごく興奮していた
穴埋め問題
次の文章の空欄に exciting か excited を入れて意味の通る文にしてください。
1. Did you watch the World Cup last night? It was so ( ).
2. My little brother was very ( ) when he got his tricycle for Christmas.
3. I’m not really ( ) about our new history class.
4. Your trip to Ireland sounds so ( ).
5. A: How do you feel about your new job? B: I’m ( )!
答え
【 正誤問題 】
1. X 2. X 3. ◯ 4. X 5. ◯
【 穴埋め問題 】
1. exciting 2. excited 3. excited 4. exciting 5. excited
まとめ
自分が何かにワクワクしている、楽しみにしているときは
- I’m excited.
- I’m excited about 〜
- I’m excited to + 動詞
何かが人をワクワクさせるという時は、その何かを主語に持ってきて
- 〜 + 動詞 + exciting
会話の中でとっさの時に使えるよう、ご自分で両方の例文を作ってみるといいと思います。
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