会話には頻繁に出てくるけれど、使いこなせていないことが多い表現の一つに or rather があります。
何かを言い換えたり、情報を加える時に必要な言い方です。
今回はこの or rather をどんな場面でどのように使うのかについて、音声付きの例文と共にまとめました。
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or rather の意味と使い方
ロングマン英英辞典によると or rather はこのように定義されています。
" used before correcting something that you have said, or giving more specific information "
(訳)自分の言ったことを訂正したり、更に詳しい情報を付け加える時に使われる
例えば次の文を読んでみて下さい。
一度秘書として、いや正確に言うと部長のアシスタントとして働いたことがあります。
一旦「秘書として」と言ってから、実際にはアシスタントの役割だったな、と思い or rather a personal assistant と言い直しています。
このように既に言ったことを部分的に訂正したり、更なる情報を加えたりしたい時に、or rather とつなげます。書くときは or rather の前にカンマを入れます。
訳し方は内容によって様々ですが、
- いや、むしろ
- またはむしろ
- 〜と言うか(〜と言うよりは)
- ってか
- もしくは
- それともむしろ
- いやもっと正確に言えば
- もっと言うと
のように使うことが多いです。
or rather 例文と説明
or rather の使い方を他の例で見てみましょう。
昨夜遅くようやく大学の学期末レポートを書き終えたんだ、って言うか今朝ね。
夜遅く、と言ってから、0時を回っていたので日付的には今日だなと思い、正確には「今朝ね」と言い換えています。
ここ数日具合が悪くて … と言うか仕事のことで落ち込んでるんだ。
具合が悪いには様々な状態がありますが、その中で心理的な要因からくる体調の悪さを具体的に「落ち込んでいる」と伝えています。
マレーシアのほとんどの人は英語、と言うか正確にはマングリッシュを話す。
英語と言ってもアメリカ英語、イギリス英語、その他色々ある中で、マレーシアで話されているマレーシア英語、マングリッシュ、と限定しています。
大学をどうするかまだ決めていなくて … ってか決めようともしていないんだけどさ。
決めていない、いやもっと言えば、実は決めようともしていない、と正直なところを話しています。
彼は無神論者なんだよね、と言うよりもキリスト教は信じていないんだ。
無神論者だ、と言ってから、いやそれよりもキリスト教を信じてはないだけ、と範囲を限定しています。
プログラミングをこの10ヶ月習ってきたので、仕事が見つかるかもしれない、いや見つけないといけないな。
仕事が見つかるかもしれない、と言う可能性よりも、見つけないといけない、と言う決意に言い換えています。
彼らの意図がわかった、と言うか理解したつもりだった。
understood 理解した、と言ってあとで、本当に理解したかどうかはわからないので、自分としては「理解したつもりだったけど」と控えめな表現に変えています。
彼のコメントに腹が立った、と言うよりはむしろがっかりしたんだ。
腹が立った、と言った後で「がっかりした」の方が事実に近いな、と upset を disappointed に訂正しています。
子供が生まれた時に私たちの関係はあまり良くなかったの、いや、正確には最悪の状態だったんだ。
関係が良くないなんてものではなく「最悪だった」と言い換えています。
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or rather まとめ
以上のように、何か言ったことを言い換えたり、訂正したり、更に情報を加えたい時に or rather を挟んで続けるだけなのでとても便利な表現です。
or rather を使うと
- いや、むしろ
- またはむしろ
- 〜と言うか(〜と言うよりは)
- もしくは
- それともむしろ
- いやもっと正確に言えば
- もっと言うと
などの表現ができます。
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