“get to ~ “ の表現は会話でよく出てくるので、使いこなせると言えることの幅が広がります。「〜する機会を得る」「〜するようになる」「〜することを許される」の意味ですが、普通に「〜する」と言うのとは微妙なニュアンスの違いが出せます。この3通りの get to の使い方を、音声付きの例文と共にご紹介します。
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〜する機会を得る
最初に get to が「〜する機会を得る」の意味で使われるものをご紹介します。
例えば、近所に新しくオープンしたカフェに行きたいと思いつつ忙しくてなかなかチャンスがなくて、ようやくこの週末に行けた!というような場合。
週末にあのカフェに行けたの。カプチーノが最高!
と言うと、ただ
この週末にあのカフェに行ったの。
とは違い「行くことができた」「行くチャンスを得た」のニュアンスが出せます。
get to の意味を Cambridge Dictionary で調べると、
" to have an opportunity to do something "
(訳)何かをする機会を得る
です。直訳すると大袈裟な感じですが、実はこのニュアンスで言えることって意外に多いです。
使い方は get to の後ろに動詞の原形を続けるだけです。
前回クアラルンプールへ行った時友達に会えなかった。
ここで get to なしに "I didn’t see my friend." だとただ単に「友達に会わなかった」という事実のみですが、I didn’t get to see … と言うことによって「会うチャンスがなかった」の意味になるので、聞き手は、チャンスがあれば会ったのだろうな、と考えると思います。
この春休みはどこへも行かれなかった。
NYにいる時にメアリーエレンマークの写真ワークショップに参加する機会があった。
アメリカにいるロシア難民ファミリーと知り合った。
どれも「〜の機会があった/なかった」ですね。
〜するようになる
次に「〜するようになる」の意味で使われる get to です。
同じく Cambridge Dictionary によると
" to begin to do or be "
(訳)〜するようになる、〜の状態になる
例えば、
セラピーを通して自分をより理解するようになった。
先ほどの「〜する機会を得る」とも被りますが、セラピーをすることによって以前よりも自分自身のことを理解するようになった、という started to understand myself とか began to understand myself のニュアンスです。
色々な意味で母のようになってきた(似てきた)
プロジェクトを一緒にやって彼女のことをよく知るようになった。(よくわかるようになった)
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〜することを許可される
「〜する機会を得る」と被りますが get to には「〜することを許可される」 「〜する機会を与えられる」の意味も含まれます。
息子の先生に会う予定があったので早く帰れた(早引きすることを許された)
と言うと、ただ「早引きする機会があった」と言うよりも、早引きすることを上司が許可したので可能になったようなニュアンスです。
宿題が済んだらゲームやってもいい?
子供が親に許可を求めているシーンです。
上の2つとも許可のニュアンスなので be allowed to や be permitted to と同じで、それがカジュアルな口語になったものです。
ここにいる間はジムとプールが使える。
この例では特典としてジムとプールの使用が許可されている、ということになります。特典や特権が与えられていると言うのは、別の言い方で have the privilege to です。
get to まとめ
get to の
- 〜する機会を得る
- 〜するようになる
- 〜することを許可される
の意味と使い方をご紹介しました。
別の意味の "get to + 人 " の表現はこちらをご覧ください ↓
-
get to 人/me 意味と使い方【音声付き例文10選】No.117
日常的に使われ ...
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