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リエゾン、リダクションで英語リスニング力アップ !おすすめ本紹介も

書かれている英語はなんとか読めるけれど、思うように英語が話せない、そしてそもそも言われていることがわからないという方に向けて、英語のリスニング力を上げていくのに必要なことについて、英会話を教えている立場から書いてみます。オンラインで出来るお勧めの無料教材も紹介します。

 

結論を先に言うと、リスニングを上達させるのに絶対に欠かせないのは、

  1. 単語力
  2. たくさん英語を聞く
  3. 発音に関してのリエゾン(リンキング)とリダクション、フラッピングを理解する

の3つです。

 

この中で最初の二つはわりと当たり前の話なので、ほとんどの方はご存知だと思いますが、意外に知られていないのが三つ目のリエゾン(リンキング)リダクションフラッピングです。これを理解し、できるようになった生徒さんは『英語が聞き取れるようになった』と言っています。なので、どんなに頑張ってもリスニングが伸びないという方は、ぜひこちらに力を入れてみてください。

 

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単語力

まず、当然知らない単語は聞き取れません。なので語彙力をつけることは英語習得の大前提、必須です。文法がわからなかったとしても、単語さえわかれば少なくとも何の話なのかは分かるからです。

 

例として 、commodityという単語を知らなかったとして、話の中で誰かがこの音を発したとしても、ただの未知の音として通り過ぎてしまいます。なぜなら耳はすでに次の情報を追っているからです。でも commodity が『商品、売買品、生産物、便利なもの』を意味すると知っていれば、さっぱりわからないということはなくなりますよね。

 

ここで単語を覚えていく際の重要なポイントですが、日本の受験勉強のような、単語だけ丸暗記する覚え方はお勧めしません。単語は文の中でその語が使われている例文ごと覚えて、初めて自分でも使えるからです。私が英語アカウント@ezeigo2019の中で、必ず例文と共にフレーズを紹介しているのは、そのような理由からです。↓

 

 

例えば、私たちが日本語を勉強中の日本語ノンネイティヴだったとします。
新しい言葉『降って湧く』を習ったとしても、それ単独ではどのように使ったらいいのかわからなくないですか。

 

「降って湧いたような転勤辞令に慌てた」とか「降って湧いたような災難だった」など例文の中で覚えれば、「降って湧く」が「降って湧いた(ような)」と変化させて使われていることがわかります。英単語を覚える時も同様です。

 

たくさん英語を聞く(多聴)

 

次に、母国語でない言語を理解できるようになるには、耳を慣らすためにたくさん聞く必要があります。書かれた英語が理解できても、それがどのような音なのかがわからない人が多いのは、日本の英語教育では音声に力を入れておらず、文字と音が連結していないからです。

今からでも遅くはありません。徹底的に英語を聞いてください

 

自分の経験を書くと、初めてTOEICの試験を受ける前にCD付きの模試問題集をやってたみたところ、リスニングのパートで、英語を読み上げるスピーカーがオーストラリア人のところだけ間違えていました。つまりオーストラリア式の発音に耳が慣れていなかったということです。

 

なので、ネットでオーストラリアのニュースを探して一ヶ月毎日聞いてみました。結果は、本番でリスニングで満点が取れました。

 

ここで重要なのは、書かれている文であれば読解できるレベルの英語を聞いて耳を慣らしていく、ということです。読んでもわからない英語は何度聞いてもわかるようにはならないので。実際には簡単だと感じる英文から始めるのがいいでしょう。

 

そこで、やみくもに英語を聞くだけではなく、聞いてから内容を確認できるスクリプトが必要です。特に耳が英語に慣れていない場合には必須です。聞いたあと文字で確認し、さらに何度も聞くことによって、音と英語が頭の中で一致していくからです。

 

リスニングを伸ばすためのお勧め無料教材

私がお勧めする教材をいくつか挙げます。

ESL Fast “English Conversations”

英会話初級者で、まだ英語に慣れていない方に。このサイトの良いところは、シチュエーションごとにごく短い会話が、似たような数通りの違う言い方で録音されていることです。もちろんスクリプト付きですので内容を確認できます。

 

ESL Fast “Speak English Fast”

(1)と同じサイトで、同様に生活の様々なシチュエーションごとの会話が収録されていますが、こちらは会話パターンのバラエティはなく、一通りのみです。素晴らしいところは、一つのテーマで多くの項目が網羅されていることです。例えば Driving を例にとると、仮免の申請、筆記試験、運転技能講習、駐車違反キップを切られる、赤信号無視、罰金を払う、事故に遭う、保険屋に電話、など20もの会話例があります。

このサイトは、会話のみならずトピックごとの短い話もスクリプト付きで聞けるので、利用価値が高いです。

 

BBC 6Minute English

おなじみのイギリスBBC英語学習サイトの中のプログラムです。こちらのサイトは、扱われているトピックが興味深いので、英語の教材としてだけでなく、現在話題になっていることの様々な知識を深めるのにも適していると思います。タイトル通り、内容は6分前後で聞けるものなので、時間のない方にもお勧めです。

例えば先日のプログラムのトピックは “Coffee cups: Do you use your own?”でした。
カフェなどで大量に出る使い捨てのカップが問題になっていることから、再利用可能なカップを持参することや、企業の取り組みなどについての2人のスピーカーの会話が収録されています。ところどころ単語の説明などもされていてスクリプトもあるので、理解しやすいと思います。

 

VOA Leaning English

アメリカのニュース番組 Voice of Americaを英語学習者向けに内容を易しくしたものです。サイト上部で Beginning Level/Intermediate Level/Advanced Level と初級/中級/上級レベルを選べます。かなりゆっくりしゃべっているので、英語のスピードに慣れない方が耳を訓練するのに適しています。

 

TED

世界中の様々な分野で活躍する人々のスピーチ。英語上級者でさらにリスニングを伸ばしたい方向けです。画面右下の Subtitles を English にすれば英語の字幕が表示されます。

TEDは内容自体が面白いので、私もよくドライブ中などに聞いています。

他にもリスニング訓練用の優秀なオンライン教材がいくつもあるのですが、書ききれないので今回はこのくらいにしておきます。

 

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リエゾン(リンキング)、リダクション、フラッピング

 

リエゾン(リンキング)

そしてようやく本題です!
今回このリスニング上達法の記事を書いた主な理由は「単語と単語をつなげて発音するリエゾン(リンキング)と、発音されない音のリダクション(脱落)がわかってくると、それまで聞けなかった音が聞けるようになる」ことをお伝えしたかったからです。実際にここを理解していない方が非常に多いのです。

 

リエゾン(リンキング)とは、単語と単語を個別に発音せずに、連結させて発音することです。

Nice to meet you! という時に『ナイス トゥ ミーチュー』と言っていますよね。
meet you を『ミート ユー』と言っている日本人はさすがに少ないと思います。
これです!

 

英語の音をカタカナで表すと、正確な音にならないのですが、ここではわかりやすくするために出来るだけ音に近いカタカナにして説明してみます。太字の部分にストレスを置いて強く読み、文字が小さいものは軽く読んでください。

 

例えば、面接の場面でよく聞かれる “Tell me about yourself.”(自己紹介してください)

これは実際には『テルミー アバウト ユアセルフ』と一語一語音にするのではなく『 ミー バウチュア セル』のように聞こえます。about の a をはっきり発音せず、前の音の『ミー』にくっついてそのあとの bout 『バゥ』にストレスが置かれ、 tyour がくっついて『チュア』となり、self の最後の f も前歯の先が下唇に軽く触れるだけの音です。ミーチュ

 

このリンキング(リエゾン)には、子音と子音、子音と母音、また母音と母音の連結があり、その中でもさらに音ごとに細かく分けることができますが、ここではすべて取り上げることはせず、ザッと例を挙げておきます。

 

母音/子音とは?
簡単にいうと母音にあたるアルファベットは A, E, I, O, U でそれ以外のアルファベットは子音です。Y に関しては母音、子音のどちらにもなり得ます。

 

繰り返しになりますが、ポイントは、単語を切り離して別々に全て発音しない、ということ。以下に例をあげますが、アルファベットの下線が引かれている部分をつなげて発音します。単語を個別にカタカナ読みした場合が青連結させた場合が赤の部分です。太字にストレスをおいて発音します。

 

子音と母音

単語の最後の音が子音で、次の語の最初の音が母音である場合

turn off 

ターン オフ => ターノ

Can I  

キャン アイ => キャ

wake up 

ウェイク アップ => 

in October 

イン オクトーバー => イノクトーバー


I’m on vacation. 

アイ アム オン バケーション => イモンヴェケイシュ

 

子音と子音

単語の最後の音が子音で、次の語の最初の音が子音である場合

peanut butter 

ピーナッツ バター => ピーナッラ(タ)ー

Did you 

ディドゥ ユー => ディジュ

rock climbing 

ロック クライミング => ロッライン


great time 

グレイト タイム =>イツイム

gas station 

ガス ステーション => ギャテーシャン

* 母音と母音の連結の音はさほど大きな変化はないので、ここでは省きます。

 

このリンキング(リエゾン)は、英語を話す場合には必ずしも実行しないと伝わらないということはないのですが(またイギリス英語とアメリカ英語でも違います)、リスニングにおいては聞き取り能力を左右する大事な部分です。

 

リダクション(脱落)

リダクションとは、文字にある音が発音されなかったり、ほぼ聞こえないくらい弱くなることです。脱落とも呼ばれます。

 

わかりやすいところで Good morning! を例に取ります。文字通りをカタカナ風に発音すると『 グッド モーニング』ですが、実際には『グッモーニン』で、goodの d と morning の g をほぼ発音していません。

ちなみに私の住むマレーシアでは、近所の人との朝の挨拶は『モーニン!』のみです。笑

 

hot dog 『ホットドッグ』をアメリカのネイティブスピーカーが言うと『』に近い音に聞こえます。同様に tg をハッキリ音にしていないからです。

 

以下に例を挙げてみます。発音しないアルファベットを( )で囲いました。

I'm a(t ) work. 

アイム アット ワーク => マッーク

I go(t ) it. 

アイ ゴット イット =>

Ted (a)n(d) I 

テッド アンド アイ => テッデ

sai(d) to 

セドゥ トゥ =>

 

そのほかにストレスを置かず弱く発音するのは前置詞冠詞代名詞などがあります。

at, to, in of, off, with, for, from, up, down, a, the, her, him, me, us,  etc...

 

フラッピング

最後に、フラッピングとは、アメリカ英語で使われる音の変化の一つで、 t が母音と母音、または r と母音に挟まれている語で、その t の前の母音にアクセントがある場合に、t の音が『 d 』と『 l 』の間のような音になります。

 

water 

ウォーター => ォラ

skater 

スケーター => ケィ

party 

パーティ => パーリ

better 

ベター => 

pretty 

プリティ => リィ

 

他にも様々な音声変化があるのですが、ここでは簡単に取り上げてみました。このように英語は単語と単語を連結させて発音したり、音に出さない場合もあるということを理解し、リエゾン(リンキング)やリダクション、フラッッピングに注意しながら、スクリプト付きの英語を聞いてみてください。

 

どの部分でどのような音になっているかよく注意して聞き込んでいくと、英語の音に耳が慣れていき、それまで聞き取れなかった英語が聞けるようになるはずです。

 

リスニングを伸ばすためのおすすめの本

最後にこの英語のリエゾン(リンキング)リダクション、フラッピングなどについて効率よく学び、リスニング力をアップさせたい方に、おすすめの教材「瞬時にわかる英語リスニング大特訓 山崎 祐一著」をご紹介します。

 

この本は、発音のルールを知ることによって今まで聞き取れなかった英語が聞こえるようになり、音声を何度も聞いて耳を慣らしながら口頭練習することで、カタカナ発音を脱してネイティブの発音に近づける画期的な教材です。本のタイトルは「リスニング」にフォーカスしていますが、発音のコツも十分学べます。音声は紙の本はCD付き、Kindle 版はダウンロードできます。

 

この本はこんな人にオススメ

この本は特に、

リスニングが苦手

リスニングが細部まで聞き取れない

文章を読めばわかるのに耳だけでは聞き取れない

カタカナ発音から脱したい

聞き返されない英語を目指したい

英語のどの音が連結したり、消えたり、脱落するのかルールを学びたい

といった悩みを抱える初級者から中級者、もしくは英語はかなりできるけれども発音に難がある人に向いています。

 

主な内容と使い方

基礎編と実践編に分かれていて、基礎編は全88ユニットから成り、つながる音、消える音、脱落する音、変化する音、短縮形など、日本人が特に苦手とする音を徹底的に聞く練習ができます。「本書の利用法」ページではリピートには触れていませんが、ナレーションの間が開いているので、聞いたままをリピートすると耳と口の両方の訓練ができます。

 

最初の44ユニットは「これだけは絶対マスターしたい音」ということで、単語が続いた時の音の変化に関してのルールを学びながら耳を慣らしていきます。

 

一部掲載すると、Unit 5 の「つながる音 ⑤ wash it 」では、ページ上部に説明として「push it や match up のように sh 音や ch 音で終わる単語の次の語が母音で始まる場合、前の単語とつながって聞こえます」と書いてあります。

 

 

そのページは sh や ch で終わる単語の次に母音で始まる単語の例がいくつも並んでいて、右ページには、左ページの’単語が入った短い例文があります。つながった単語が文の中に入った時に聞き取れるか、紙の本に付いている赤いシートで覆うと単語が隠れて見えなくなり、その部分を聞き取れるかチェックできます。(Kindle 版では赤いシートはなし)

 

リスニングのポイントとして、ページの上に「wash it は washit、switch off は switchoff のように1語に聞こえます。また、it や up などの t 音や p 音は消えたり次の単語につながったりします。」と書かれています。

 

リスニングのコツの説明がシンプルで分かりやすく、例文に使われている単語も易しいものなので、誰にでも理解出来ます。

コツがわかったら、後は何度も聞いて同じことを繰り返して練習することで自分のものになっていきます。基礎編では、音声は一度しか流れないので、きちんと言えるようになるまで、音声を止めて口頭練習するのがおすすめです。

 

その他に基礎編では弱点克服として、似たように聞こえる母音の聞き分けや、日本人が苦手な R/L、B/Vの聞き分け、外来語の正しい発音など様々な英語の音が学べるようになっています。

 

例えば color と collar はとてもよく似た音ですが、実際には違います。truck と track もやはり違います。このように日本人の耳には同じように聞こえる単語が色々出てくるので、特に発音の勉強をせずに英語が話せるようになった人にも確認になる筈です。

 

全33ユニットから成る実践編では、基礎編で学習した変化した音が入った例文が704フレーズあり、日常会話、ビジネス、海外旅行のシーンに分かれて掲載されているので、学んだことを定着させ更に音声を聞き込んで練習できるようになっています。

 

尚、基礎編のほとんどのユニットは発音のカタカナも載っており、リスニングや発音の超初級者には取っ付きやすいと思いますが、個人的には初級以上の学習者は参考程度に留めてこのカタカナを覚えようとしない方が良いと思います。

 

特定の訛りに耳を慣らすためおすすめのサイトはこちらをご覧ください ↓

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