バンガロールにしばらく滞在した後、いよいよ憧れの地、ハンピへ移る夜がきた。
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ハンピまでの夜行バス券を買う
ハンピはド田舎で近くに空港はなく、西海岸のゴアか東海岸のチェンナイ、中南部のハイデラバード、又は今回インド入りした南部のバンガロールから、1日かけて行くアクセスの悪いところだ。
インドの電車は遅延がハンパないので、夜行バスで行くことにした。いくつもバス会社がハンピまで運行している。なるべく評判が良いバスは … とネットのレビューを読むと、オヨヨな話ばかり。
5点満点中の3点以上のレビューがついているバス会社に絞っても、
ベッドが汚すぎて発疹が出た
シートに無数のゴキブリが…
3座席分購入したのに2座席に3人で座らされた
窓ガラスが外れていて一晩中雨でびしょ濡れになった、など。笑
そして一番多い苦情が、目的地のハンピへ行かなかった!14kmも離れた町ホスペットで降ろされた!というもの。マジですか …
英語のレビューも日本語のレビューもバンガロールからハンピへのバス移動の注意点としてこのことが書かれている。
なので、前日旅行会社で予約をする時に、念を押してハンピまで行くというバス券を買ったのだけど、さてどうかな。ここはインド。
出発当日の夜
約束の時刻、夜9時半に宿から歩いてすぐの旅行会社へ向かった。昨日バス券を買った男性に念のためもう一度聞いた。
I just wanna make sure… the bus goes to Hampi. It won’t drop us off in Hospet, right?
これ本当にハンピまで行くんですね?ホスペットで降ろされたりしないですよね?
No problem! No Hospet bus. The bus goes to Hampi.
ノープロブレム!ホスペットじゃなくてハンピ行きです!
ずいぶん待たされてから、その男性の後についてバス発着所へ徒歩で向かった。人の波をかき分けながら、先を行く彼から目を離さないように進むと、Wow!真っ暗な通りにバスが溢れている。
そこはバスターミナルではなく、普通の商店街に面した広い道路に大型バスが並んでいた。グチャグチャに w
Madam, this is your bus.
マダム、このバスです
と言われたバスに乗り込もうと順番を待っていると、しばらくしてその男性は他のインド人男性とちょっと話をしてから“Come!” と言い、私と息子を2つ3つ離れた別のバスに連れて行った。
What about that one?
えっ?あっちのバスは?
No problem, Madam! This is your bus. Your bus to Hampi. No Hospet!
ノープロブレム、マダム!あなたのバスはこれ。ハンピ行き!ホスペットではない!
以前の旅行で、インド人にノープロブレムと言われた場合には、逆にプロブレム大アリだったことを思い出した。なんかヤな予感。急な変更はなぜ?でも何度聞いても“This is your bus!“(あなたのバスはこれ!)しか言わない。そしてバスに行き先は書かれていない。笑
まぁいっか、と乗り込んだ。
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夜行バス、バンガロールを出発
これ。外見はまぁ悪くない
寝台バスの中。私たちの席は手前の左側だった。
カーテンの中はこんな感じ。いちおう茶色のシーツが敷いてあるのだけど、ゴミや砂でザラザラのベタベタ。一度も洗ってないでしょ、これ …
「ノープロブレム!絶対にある!」と言われていた毛布や枕はやっぱりない。笑
荷物を置くスペースもないし電気も壊れていてつかない。
… 寝よ。早速横になって丸まってみた。だって他にすることないんだもん。
悪評通りドライバーの運転は壮絶に荒く、体がボンボン宙に浮く。こんなんで眠れるわけがない。しばらくすると、タバコの煙が車内に充満し始めた。
マジか … 涙
カーテンから顔を出して見渡してみたけれど、全てのカーテンが閉まっていて、何処の何奴が吸っているのかわからず。もうこうなったら全て受け入れるしかない。逃げられないなら、受け入れる方がストレスは少ない。
ウトウトしていたら、夜中にトイレ休憩になったようだった。バスの外に出てみると、真っ暗な夜空にこれだけ。
トイレは何処かと聞いたら、この店の裏で勝手にしろ、と。
で、ハイ、そうしました。笑
前回同じように暗黒の大地で用を足したのは、ミャンマーのバガンからヤンゴンへ向かう夜行バスだったなぁと思いつつ。
売店側からバスを見る
再び乗り込み、バスは発車した。そういえばこのバスには、私たち親子以外に外国人旅行者はいないようだった。旅行者風のインド人がほとんど。
その後、車内でインド人男性が大声でケンカを始めたりして、やっぱりカオスなインドの旅。
朝が来た
外が明るくなってきたなぁと半分寝ながら思っていた頃、突然起こされた。
Hospet, Madam!
ホスペット!マダム!
I’m going to Hampi. I’m not getting off here.
いや、私はハンピまで行くのでここでは降りないから
This bus doesn’t go to Hampi. You get off here and take Auto Rickshaw to Hampi.
このバスはハンピには行かないですよ、ここで降りてオートリキシャに乗り換えてハンピに行って
Well, I talked to a travel agent in Bangalore and he told me this bus was for Hampi.
いや、バンガロールで確認したら、これはハンピ行きだと旅行会社の人が言ったし
I don’t know what he told you, but you have to get off here if you want to go to Hampi.
何を言われたか知らないけど、ハンピに行きたいならここで降りるしかない!
はぁ〜、やられた!!!!
ホスペットのバスターミナル。なにがハンピだヨ!
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ホスペットからハンピへ
仕方なく荷物を抱えてバスを降りると、ハロー!マダム!とニコニコ顔のリキシャドライバー数人に取り囲まれた。このおっさんたち、グルなんじゃないか。笑
No thanks! We are going to take a local bus.
(公共バスで行くから結構です!!)
と断ったものの、朝早すぎて、始発バスにはまだ1時間くらいあることがわかり断念。
何人かのリキシャドライバーと交渉して、ボッタクリ度が最小だったおじさんにハンピまで行ってもらうことに。いくら払ったか忘れたけど、後から調べたらやはりかなりの「ボ」であった …
というわけで、バンガロールから夜行バスでハンピへ行く場合は、どうせホスペットまでしか行かない、と思っておいた方が無駄なメンタルエネルギー消費しなくていいかも。笑
ハンピまで行った例もあるようなので、直で行けたら儲けもの、くらいに思っておくと旅の楽しみが増えると思う。
続きは今回の旅で一番良かった南インドの穴場スポット「バダミ」のお話です。
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